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FFI MCI(マスター・キャスティング・インストラクター)パフォーマンステスト:タスク1


芝生でのパフォーマンスタスク:セクション1A

タスク1:オーバーヘッドキャスト(ナローループ)

簡単な説明の後、ナローループのフォルスキャストを6回行います。ラインは50フィートです。

このタスクで期待されることは、CIのタスク1とほぼ同じです。

違う点はラインの長さが50フィートになっていることと、ループの幅が3フィート以下となっている点です。

このループ幅は、ライン先端がロッドティップを通過する辺りで、ループ先端から3~4フィートの地点で計ります。

この、ループ幅3ft以下というのはなかなかに厳しい課題で、ロッドのアクションによってはほぼ不可能な場合もあるのではないかと思います。

ウルトラタイトループ

では、どのようなロッドがナローループを形成するのに向いているかといえば、皆さん直感的にお分かりになっているかと思いますが、ティップが軽い、ファストアクションのロッドの方がよりナローなループを形成しやすいといえます。つまり、ロッドのアクションによって、作ることができるループの幅にある程度の限界があるといえます。しかし、ちょっとしたテクニックというか、コツをつかむとそれを超えたナローループを作ることも可能ではあります。

そのテクニックを使って、同じロッドでキャストしたのが次の動画です。

比較しやすい様に、ラインをトレースした静止画にしてみました。

以下でそのテクニックをご紹介します。

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FFIキャスティングインストラクター試験(MCI)


MCI(マスターキャスティングインストラクター)になるには

FFIが定めるマスターキャスティングインストラクターになるには以下の項目をクリアする必要があります。

・事前にFFI会員になること。会員になるにはこちらをクリックしてください。

・FFIの定めるCI(キャスティングインストラクター)であること、もしくはEFFA, GAIA, AAPGAI, APGAIアイルランド、SGAICなどの他団体が運営する試験資格を保有する場合、資格要件は免除される場合があります。その場合は事前に本部まで申請を出してください。

・MCIテストに合格すること

以上3点です。

パフォーマンステスト

上記のうちのパフォーマンステストの内容と心得をPDFで載せておきますのでご参照ください。

MCIPerformance_rev

*この試験に向けて準備を進めておられる方もいると思いますが、ごく最近タックルに対する要件が少し変更されています。

上のPDF内で赤字で記述しておきましたので、ご確認ください。その内容を極簡単に説明すると、セクション1Aと1Bで別のロッドとラインの使用が認められたという点です。

試験の構成

マスター・フライキャスティング・インストラクター試験は3セクションから構成され、それらすべてに合格することが要求されます。具体的にはセクション1(キャスティング・パフォーマンス 1A および 1B)、セクション2(ティーチング・パフォーマンス)、セクション3(インタビューおよびディスカッション)となります。セクション1のタスクに関しては、2つまで不合格が許されています。セクション2のタスクは全問合格が前提です。次のセクションに行くためには、前のセクションをクリアしなければなりません。セクションが始まったら、途中結果のいかんに関わらず、その中のタスクすべてを行うこと。セクションを行う順番は、番号の通りとします。また、セクション1Aは1Bの前に行います。「ウォーターキャスト」は、流水もしくは止水面を使用すること。試験の開始後は、いっさいのコーチングが許されません。

これらのうち、セクション1であるキャスティング・パフォーマンスについて簡単にご説明します。

キャスティング・パフォーマンス1A(芝生でのパフォーマンステスト)

タスク1 オーバーヘッドキャスト(ナローループ)

このキャストについての簡単な説明をし、その後ナローループのフォルスキャストを6回行います。

タスク2 オーバーヘッドキャスト(ワイド~ナローループ)

簡単な説明に続き、フォルスキャストをしながらループ幅をワイドからタイトループまで3段階で徐々に狭めていきます。ラインの長さは50ft(約15.2m)です。

タスク3 キャスト面の変更

簡単な説明に続き、1時、2時、3時の位置でキャストします。

その後でオフショルダー・キャストとして、11時、10時、9時の位置でもキャストをします。

各位置で2回フォルスキャストをします。ライン長は40ft(約12.2m)です。

タスク4 スラックライン・ウェーブ

簡単な説明に続き、2種類のスラックラインを実演します。

最初は連続する大きなスラックウェーブ、次に連続する小さなスラックウェーブを作ります。

ライン長は50ft(約15.2m)。

タスク5 ターゲットをかわすメンディング

簡単な説明に続き、15ft(約4.6m)、25ft(約7.6m)、35ft(約10.7m)の位置に置いたターゲットを、エアリアル・メンドでかわします。

タスク6 カーブドライン・プレゼンテーション(左)

簡単な説明に続き、ターゲットを回って左にカーブさせるプレゼンテーションを2種類行います。この2種類とは、1つはロッドを水平に近い面で振るもの、もう一つはロッドを垂直に近い面で振るもの

ラインの長さは45ft(約13.7m)です。

タスク7 カーブドライン・プレゼンテーション(右)

タスク6と同様の事を右にカーブさせるプレゼンテーションで行います。

タスク8 オンショルダー・アキュラシー

簡単な説明に続き、設置されたターゲットに、40ft(約12.2m)、30ft(約9.1m)、50ft(約15.2m)の順でアキュラシーキャスティングを行います。

タスク9 オフショルダー・アキュラシー

簡単な説明に続き、タスク8と同じことをオフショルダー側で行います。

タスク10 ダブルホール

簡単な説明に続き、ダブルホールを使って45ft(約13.7m)から65ft(約19.8m)までラインをのばしていきます。

タスク11 ディスタンスキャスト

簡単な説明に続き、最低85ft(約25.9m)のキャストを行います。

タスク12 オフショルダー、もしくはバックキャスト・ディスタンスキャスト

簡単な説明に続き、オフショルダーもしくはバックキャストで最低75ft(約22.9m)のキャストを行います。

水面でのパフォーマンス・タスク―――セクション1B

水面のアンカーを使用した、ロールキャストやスペイキャストのセクションです。

タスク13 スタティックライン・ロールキャスト(利き手サイド)

簡単な説明に続き、次の2種類のスタティック・ロールキャストつまり、バックループが静止した状態でのロールキャストを行います。

(a) ホールもシュートも行わない50ft(約15.2m)のキャスト

(b) シングルホールを行い、55ft(約16.8m)をキャスト。シュート可

タスク14 スタティックライン・ロールキャスト(オフショルダーサイド)

簡単な説明に続き、50ft(約15.2m)のオフショルダー・スタティックライン・ロールキャストを行います。

スク15 スイッチキャスト(利き手サイド)

簡単な説明に続き、次の2種類のスイッチキャストを行います。

(a) ホール、シュートを行わない、Dループを使うキャストで55ft(約16.8m)を投げる

(b) シングルホールを行い65ft(約19.8m)キャスト。シュート可

タスク16 シングルスペイ(利き手サイド)

簡単な説明に続き、最低45°の方向転換を伴う65ft(約19.8m)のシングルスペイを行います。ホール、シュートは可

タスク17 ダブルスペイ(利き手サイド)

簡単な説明に続き、最低90°の方向転換を伴う、65ft(約19.8m)のダブルスペイキャストを行います。ホール、シュート可

タスク18 スナップキャスト(利き手サイド)

簡単な説明に続き、最低90°の方向転換を伴う65ft(19.8m)のスナップキャスト(スナップTもしくはスナップⅭ)を行います。ホール、シュート可。

タスク19 スネークロール(利き手サイド)

簡単な説明に続き、90度の方向転換を伴う65ft(約19.8m)のスネークロールキャストを行います。ホール、シュートは可。

タスク20 オフショルダー・スペイキャスト

簡単な説明に続き90°以上の方向転換を伴う55ft(約16.8m)のスナップキャストないし、ダブルスペイキャストをオフショルダー側で行います。ホールおよびシュート可

タスク21 クイックキャスト―――ウェーディング時のライン管理

簡単な説明に続き、65ft(約19.8m)までシュートするクイックキャストを行います。ホールの使用は可。

タスク22 沈んだラインとオーバルキャスト

簡単な説明に続き、深く沈んだラインをキャストのために引き上げるテクニックをデモンストレーションしてください。それに続き、30°の角度変換を伴い、オーバル/ベルジャンキャストを使って65ft(約19.8m)までシュートします。ホールの使用可。

*未だご紹介できていない部分も多くありますが、順次加筆していきます。