に投稿 2件のコメント

FFI CI(キャスティングインストラクター)パフォーマンステスト:コントロールキャスト


コントロールキャスト

FFIのCI(キャスティングインストラクター)の15個あるキャスティング・デモンストレーションに関するパフォーマンステストのうち、タスク1~3はループコントロールに関するものです。

タスク1はタイトループの実演、タスク2はワイドループ、タスク3はテーリングループです。

先ずは本題に入る前に、このタスクのダイジェスト動画をご覧ください。

タスク1 タイトループ

タスク2 ワイドループ

タスク3 テーリングループ

タスク1 タイトループ

40ftの長さで、最低6回のフォルスキャスト。コントロールされた4ft以下の狭い幅のループでキャストします。スピードはスローからミディアム・スピードでキャストします。

このタスクは最も基本的で大切なものです。この後に続くタスクの多くはこれができているという前提のもと作られています。そのため、これができなければ他の多くのタスクは自動的にできていないとみなされるケースも多く見られます。ですから、このタスクは絶対にマスターしなくてはならないものだといっても過言ではありません。

ループ形状等

ループの形状は前後が同じ形でなくても構いませんが、前後ともその幅は4ft(約1.2m)以下である必要があります。9ftのロッドを使用している場合、ロッドの半分弱を目安にするとよいでしょう。このループの幅は、ライン先端がロッドティップを通過する辺り(つまりループのトップレッグとボトムレッグが同程度の長さになった辺り)でループの先端から1メートルほどの部分で計ります。また、ループの形状はループの上側の辺(トップレッグ、アッパーレッグ、フライレッグ等)と下側の辺(ボトムレッグ、ローアーレッグ、ロッドレッグ等)は平行で、前後のループの形状に大きな差がないことも求められます。

また、スピードはスローからミディアム。あまり早すぎるのは良くありません。横から見ている人が目で追いにくいからです。これはインストラクターの試験なので、常に生徒になる方が見ていることを想定して、その方たちが見やすく理解しやすいキャスティングを心がけます。

また、このループは最初のピックアップしたバックループから狭い、真っ直ぐなループを心がけます。下の動画のようにピックアップしたループが広かったりテーリングした後、徐々に整うのは良くありません。

ピックアップのコツ

ここでピックアップを上手く行うコツのようなものを解説します。

先ず、ラインを真っ直ぐ地面(水面)に伸ばしておき、ロッドティップは低く水面近くに構えます。決してロッドを立てて構えないようにしてください。

次に前腕を折りたたむようにしてロッドティップを徐々に持ち上げていきます。この時、水面上にあったラインは手前から徐々に引きはがされていきます。

ロッドシャフトとターゲットラインのなす角度がおよそ90度になったら、それまでロッドがぐらつかない程度にグリップを軽く持っていた手を”ジワッ”と握り始めます。この握り方は、グリップの仕方がサムオントップの場合、親指にグリップを押し付ける、あるいはぶつけるように他の4本の指で握るようにします。またこの時同時にほんの少しだけ手首を後ろへ向かって鋭く、しかしスムーズに”フリック”するようにしても良いでしょう。そして、この時同時に肘を少し(数センチ程度)持ち上げてやります。

この時、手首を大きく動かしすぎたり、肘を持ち上げすぎたりしないように気を付けてください。そのようにしてしまうと後方でロッドティップが大きく下がってしまい、バックループが広くなってしまいます。また、肘を全く持ち上げない場合もバックループが広くなってしまいます。

肘と手首の使い方が適切な場合

肘を持ち上げる高さや、手首の使い方が適切である場合はロッドティップは斜め上に向かって直線に近い軌跡を描く。したがってラインも真っ直ぐ斜め上に向かって飛んで行く。

肘を全く持ち上げない場合

肘を全く持ち上げないと、ロッドの角度が垂直になったあたりから先のストロークで、ロッドティップが下に向かってしまう。そのため、バックキャストののラインも下に向かってしまう。

肘を高く持ち上げすぎた場合

肘を高く上げすぎてもやはりストロークの後半でロッドティップは下へ向かってしまうため、バックキャストでラインは低く飛んでしまう。

手首を大きく開き過ぎた場合

手首を大きく開き過ぎてしまった場合も同様、ストロークの後半でロッドティップは下へ向かってしまうため、バックキャストのループは下へ向かってしまいます。

但しこれは上手くバックキャストを行うための方法の1つだと思ってください。肘を大きく持ち上げたり、手首を大きく使ってもうまくキャストを行う方法もありますし、そのようなキャスティングスタイルの方もいます。肝心なのはストローク中常にロッドティップがターゲットに向かって真っすぐ移動するということなのです。

話が横にそれてしまいました…。ピックアップのコツの続きに戻します。

リーダーを除いたほぼすべてのラインが空中に持ち上がった辺りでグリップをさらにしっかり握り、ロッドの動きを急激にストップさせるようにします(ポジティブストップ)。

リーダーを含むすべてのラインが空中に持ち上がり最後のフライが水面を離れる時、ロッドの動きは一旦完全にストップします。それと同時にそれまで曲がっていたロッドは復元し始め、ループが形成されます。

ロッドストップの直後一旦強く握ったグリップを再び緩め、完全にリラックスした状態で次のフォワードキャストに備えます。この時、少し後ろ上方へドリフトします。

ループは斜め上に真っ直ぐでタイトなループを形成して飛んでいきます。また、この時までロッドの動きは最後のストップの位置に向かって、スムーズに加速するよう心がけてください。ストロークの途中で力が入りすぎてしまったり、途中で減速してしまうとテーリングループになってしまいます。

ここまでの一連の動きを動画で見てみます。

キャストの方向

バックキャストとフォワードキャストのループの方向は横方からも、縦方向からも3次元的に見て直線で結ばれる様に気を付けます。そうでない場合ロッドやラインにかかる力が分散してしまったり、ループがねじれたりしてしまいます。

また、このタスクは地面に対して垂直、あるいはそれに近い平面上でキャストするようにしてください。サイドやスリークオーターあるいはベルジャンキャストのような回し振りでは良しとされません。もちろんキャスターの基本スタイルがこのようなものであったとしても、インストラクターとしては垂直な面でのキャストもできる必要があります。

タスク2 ワイドループ

40ftの長さのラインで、まず通常のサイズのループのキャストをし、所定のタイミングでフォーワードキャストで1度だけワイドループを作ります。その後のバックキャストは通常のサイズに戻します。ワイドループの幅は通常のループから3ft以上プラスしたものにします。つまりそれ以前のループ幅が4ftなら、ワイドループの幅は7ft以上ということになります。

また、ワイドループを作るのは任意のフォワードキャストで1回のみです。その前後のループは全てタスク1と同様、4ft以下の狭いループを作ります。徐々に広くなって行ったり、徐々に狭くなったりしないようにします。

このタスクを成功させるには、まずその前後のループはできる限り狭いループを作ることです。そうすることで、ワイドループとの対比が良くわかります。またワイドループを作るには、ナローループのときよりもキャスティングアーク(ロッドの振り角)を広げると良いでしょう。

タスク3 テーリーングループ

40ftのラインの長さで通常のフォルスキャストした後、フォワードキャストで1度だけ意図的にテーリングループを作る。

テーリングループの種類

テーリングループができる原因はいくつかあります。そのうちの代表的もの3種類を下の動画にしました。

少なくともこの3種類については良く把握して、投げ分けられるようにしましょう。

上の動画に表した3種類のテーリングループで共通しているのは、これらの動きが原因で、ストローク中のロッドティップの軌跡が直線ではなく、途中が下に凹んだ軌跡を描くことです。このことをしっかり理解しておくことが必要です。

真っ直ぐなループ

ロッドティップの軌跡がストロークのスタートから、ロッドストップの位置まで直線に近い場合は、ラインもそれに従って飛行するので、真っ直ぐなループを形成する。

急激な力の入力

ストロークの途中で急に力をくわえてしまうと、その時ロッドは大きく曲がり、ロッドティップの高さが一旦下がる。その後通常の高さに戻るため、ロッドティップの軌跡は途中で下に凹んだ形になる。ラインはこの軌跡をたどるように飛ぶので、テーリーングループとなる。

アーク不足1(ストップが早すぎる)

ロッドをストップするタイミングが速すぎると、ロッドティップは最後に上に向かってしまうため、テーリングループになる。

アーク不足2(クリーピング)

バックキャストのラインが後ろへ真っ直ぐに伸びきるよりも前、つまりまだ後ろへ向かって伸びている間にロッドが前ににじり出てしまう(フォワードキャストの場合。バックキャストの場合は逆)のをクリーピングといいますが、この間はロッドは殆どまがっておらず、実際のフォワードストロークはその後のバックキャストのラインが後ろへ伸びきったところから始まるため、この時ロッドは一旦急激に曲がり、ティップは直線よりも下に下がってしまいテーリングループとなる。このクリーピングにはロッドが前ににじり出るのと同時にロッドに回転(前に向かってロッドが立ってきてしまう)が伴うことが特徴です。このことがアーク不足になり、テーリングをひきおこしてしまうのです。これとよく似た動きで、早いタイミングでロッドがにじり出てしまいながらも、ロッドの回転が伴わない、つまりロッドは後ろへ倒れた状態のまま、平行移動するのはドラギングと呼ばれる現状ですが、テーリングの原因とはなりませんので、区別して理解しておく必要があります。

テーリングループの主な原因となる動きをご説明しましたが、これらに共通しているのはストローク中のロッドティップの軌跡が直線ではなく、下に凹んだ形になっているということです。フォワードキャストの最期でロッドを上に付きあげて、ラインを交差させるのはテーリングループとは言えません。これらの違いはループのアッパーレッグの形で判断できます。テーリングループの場合は、このアッパーレッグが下に凹んだ形になりますが、この場合は直線的になっています。

FFI CI(キャスティングインストラクター)パフォーマンステスト:コントロールキャスト」に2件のコメントがあります

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です