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【カナダ・スキーナ川水系】スチールヘッドツアー2025:釣行レポート


先日、久しぶりにカナダのスチールヘッドツアーを企画し、行ってきました。

COVIDの流行以来、実に6年ぶりのツアー再開です。 

今年のスキーナ川は調子が良いとの前情報もあり、参加された皆さんの期待も高まっていました。

 今回はその釣行の様子をレポートします。

あいにくの濁り

残念ながら、ぼくたちが出発する数日前に降った雨の影響で、
スキーナ本流は濁りが取れない状況が続いてしまいました。

 そのため、今回の釣りはスキーナ川の支流であるケイラムリバーや、
海に近い、いわゆるコースタルリバーと呼ばれるタイプの川、
キティマットリバーがメインの釣り場となりました。 

キティマットリバーは、スキーナ本流と比較すると川幅も狭く、
全体的に浅いポイントが多い川です。 

場所によっては途方もなく広いスキーナ本流に比べると、
釣りやすい手ごろなサイズの川と言えるでしょう。

初日からスチールヘッド連発!

今回ぼくを含め5名のツアーだったのですが、基本的に2名と3名の2つのグループに分かれて釣りをしました。

初日はぼくと他2名はキティマットリバーへ行き、
その他の2名がケイラムリバーで釣りをしたのですが、
そのケイラムリバーに入ったグループが幸運にも4本のスチールヘッドをかけ、
そのうち3本のスチールヘッドを手にすることができました。

 そのうちの一人、Sさんは今回のツアーでスチールヘッド初挑戦の方だったのですが、なんとその方が初日に2本も釣り上げるという素晴らしい結果でした!

キティマットリバーでのドラマ

2日目は前日キティマットに入った2名がケイラムリバーへ、
ぼくと残りの2名はキティマットリバーへ行くことにしました。

この日もケイラムでは2本フッキング、そのうち1本が上がりました。

この日釣られたEさんもスキーナは初挑戦、以前アメリカで湖から遡上する小型のものを釣った経験はあるものの、海から遡上してくる大型のスチールヘッドは初めてだったのです。

ぼくが入ったキティマットではSさんが1本フッキングするも外れてしまい、
まだ1本も上がっていない状態でしたが、最後の最後にドラマが待っていました。

この川ではドリフトボートで川を流れ下りながら、
要所要所でそれを降りて釣りをしていくのですが、
もうここでボートを陸揚げして戻るという場所。

時間的にも、わずかしか釣りができないという時間帯でした。

ぼくはこのツアーの常連のHさんが釣りをしている姿を動画に収めようとカメラを回していました。

すると、不意にロッドが曲がり、Hさんの「ヒット!」と叫ぶ声!

にわかに皆活気立ち、それまでそろそろボートを揚げる準備をし始めようとしていたトレーシーもネットを手に駆け寄り大声でアドバイス。

なんでも、最初に軽いアタリがあった後、そのまま流し続けると本格的にヒットしたとのこと。

 そして、そのヒットしたスチールヘッドに別の個体がついて来ていたので、
Sさんが慌てて釣りを再開。 

上げ潮に乗ってスチールヘッドがまとまって海から上ってきているようでした。

ヒットしたスチールヘッドは無事取り込むことができ、
それはまだシーライスがついたフレッシュなメスのスチールヘッドで、
非常に美しくサイズも申し分ありませんでした。

 3日目、ぼくにもようやく…

ぼく自身も、3日目にスキーナ川の支流ケイラムリバーで今回初となるスチールヘッドをキャッチすることができました。

この日ぼくと一緒の組になったMさんにも小型ではあるものの、初のスチールを釣り上げられました。

最終日、本流での惜しい一本

最終日は、2グループともまだ濁りが完全には取れていないスキーナ本流へ。

それまで好調だということもあり、少し期待もあったのですが、
やはり濁りのためか、なかなか反応がありません。

おそらくあと数日後だったらと、悔やまれました。

 もう夕方になり、またしてもここが最後というポイントで、
ぼくのフライを2本目のスチールヘッドが咥えてくれました。

 これは1本目とは比較にならないほどのパワーと重さのある魚で、
明らかに大きいと感じるものでした。

 ネットイン直前まで寄せても、一向に弱る気配を見せず、
ネットを近づけるたびに沖へ走り出すことを繰り返しました。

 しかし、プレッシャーを強めてネットへ誘導しようとしたところで、残念ながらフックが外れてしまいました。

 光線の具合でぼくからは魚体が見えませんでしたが、
推定15ポンドのオスだったそうです。 

少し慎重にやり取りしすぎたのかもしれません。

今でも時々あの時の記憶が蘇り、悔しさが込み上げてきます。

快適なロッジと美味しい料理

今回滞在した、トレーシーが新しく作ったロッジ「ホワイトハウス」は、
設備も素晴らしく、非常に快適に過ごすことができました。 

ここの料理長はポルトガル出身で、ポルトガル系の料理や味付けが中心でしたが、馴染みのないぼくたち日本人の口にも合う大変美味しいもので、ボリュームも満点でした。

キティマットの名産、ダンジネスクラブも絶品!

最後に、新しいロッジ「ホワイトハウス」の前で参加者全員で記念撮影をしました。

今後のツアーについて

来年もこのスキーナのスチールヘッドフィッシングツアーは開催しようと思います。

ご興味のある方はお問い合わせください。

 動画でもご覧ください

この時の模様はYouTubeで動画も配信していますので、
よろしかったらご覧ください。

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今年の南信本流は…


例年と同じように、今年も2月の解禁から長野県、
南信の本流にせっせと通っています。

通うとはいっても月に1~2回、それぞれ2~3日程度、
プライベートの釣りとスクールを合わせての釣行ではありますが…

そんな中でのこれまでの様子を簡単にご紹介します。

低気温と渇水に苦戦の2月

2月の解禁日は例年にないほどの渇水。

河の形も結構変化していることもあり、
いろいろめぼしいポイントを探りながらの釣りだったのですが…

どこも、もう一つといった感じ。

やはり少し水が欲しい…。

翌週は実釣レッスン。

やはり渇水に苦戦。

それに加えこの日は低気温。

とにかく寒い!

この時期、気温は低めの方が雪代は出ないので、
水温は安定しているのですが、それにしても水位が低すぎる感じでした。

そんなこんなで、2月は釣果なし。

他に聞こえてくる釣果も数えるほど。

例年にないほどの低調スタートとなりました。

高気温&爆風の3月

3月は22,23の両日でスクールを開催しました。

そして、その前日にはスクールの下見もかねてプライベートの釣りも…

2月と比べると河の水位も上昇し、水色もいい感じ。

気温も暖かく少々雪代は気になるものの、
それほどでもなさそう。

何より暖かいのは釣りをしていても気分が良いですね。

ただ、午後からは爆風ともいえる強風が…

それも、コロコロと方向が変わり、
なかなか厄介な風でした。

それでもいくつかの釣果があり、
調子は間違いなく上昇している感じでした。

そして4月は…?

そして今月、はどうなるのか。

これまであまり釣れていなかった分、
どこかで”爆発”するんじゃないかと密かに期待満々なのです。

気温も上昇してきて、
雪代もそろそろ落ち着くことでしょう。

4月は26,27日にスクールを予定していますので、
ご興味のある方は是非よろしくお願いします!

スクールの詳細はこちらをご覧ください。
(イベントの文字をクリックしてください)

*スクールなどのご案内は
主に無料のメールマガジンでご案内しています。

このメールマガジンはスクールなどのイベントの
ご案内のほかに、フライフィッシングに関する
いろいろな情報をお届けしています。
ご興味のある方は是非ご登録してお楽しみください。

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最適なラインバスケット選びのガイド


フライフィッシングにおいて、キャスト後のラインの処理は、
スムーズな釣りを展開する上で非常に重要です。

特に足元に岩や小枝などが多かったり、
サーフなど波のある場所で立ちこみをするなどといった、
手繰ったラインが絡みやすい環境下では、
ラインの処理に苦労することも少なくありません。

そんな時に役立つのが「ラインバスケット」とか「ストリッピングエイド」
などと呼ばれる道具です。

ラインバスケットとは?

この道具は、フライラインをリトリーブ(手繰り寄せる)する際に、
ラインを一時的に溜めておくための道具です。

これにより、手繰ったラインを足元に落とす必要がなくなり、
足元でラインが絡まったり、風に煽られたりするのを防ぎ、
快適な釣りをサポートしてくれます。

ラインバスケットのメリット

ラインバスケットを使用することには、以下のようなメリットがあります。

  • ラインの絡みの軽減
    リトリーブしたラインが足元や障害物に絡まるのを防ぎ、
    スムーズな次のキャストを可能にする。
  • 飛距離の向上
    ウェーディング時、ラインを水面につけることなく手繰ることができるため、
    キャスト時の抵抗が減少し、飛距離アップにつながる。
  • 風の影響の軽減: 手繰ったラインが風に煽られることによるトラブルを軽減する。
  • 集中力の維持: ライントラブルから解放されることで、釣りに集中しやすくなる。

ラインバスケットの種類と選び方

形状

ラインバスケットは、リトリーブしたフライラインを保持する方法によって、
大きく分けて二つの形状があります。

  1. バスケットタイプ
    縁のある容器状の形状で、リトリーブしたラインをその内部に溜めておくタイプ。
  2. プラットフォームタイプ
    平らなプラットフォームに、シリコーンやプラスチック製の棘(スパイク)が複数配置された形状で、
    ラインをこれらの棘に引っ掛けて保持するタイプ。

各タイプの特徴とメリット・デメリット

それぞれのタイプには異なる特徴があり、
使用する状況や釣り人の好みによって適したタイプが異なります。

1. バスケットタイプ

特徴:
  • 箱型またはバケツのような形状で、縁があるためラインをしっかりと保持できる。
  • スパイクがないシンプルな構造のものや、
    手繰ったラインがバスケット内部で絡まないように、
    スパイクなどの突起があるのものがありますが、
    現在ではそのような突起を備えたものが主流となっている。

メリット:
  • 高いライン保持力
    風が強い状況や、移動しながら釣りをする際でも、
    ラインがバスケットから抜け落ちにくい。
  • 優れた絡み防止効果
    特に内部に突起があるものは、ラインが絡まるのを効果的に防ぐ。
  • 多様な素材と形状
    種類が多く、用途や好みに合わせて、
    様々な素材や大きさ、深さの製品から選ぶことができます。

デメリット:
  • やや嵩張る
    プラットフォームタイプに比べると、一般的にサイズが大きく、
    持ち運びや収納にやや難あり。
  • 重量感
    プラットフォームタイプよりもやや重くなってしまう。

お勧めのバスケットタイプ

KEEPER ストリッピングバスケット

¥8,800 ¥8,000

岩場など足場の悪い場所や、サーフなど足元にラインを置けない場所では必携です。

在庫あり

2. プラットフォームタイプ

特徴:
  • 平らなプラットフォーム上に、複数本のシリコーン製または
    プラスチック製の棘(スパイク)が立っているタイプ。
  • リトリーブしたラインをこれらのスパイクに引っ掛けて保持する。
  • 軽量でコンパクトなものが多い。

メリット:
  • 軽量・コンパクト
    持ち運びや収納に優れており、身軽に釣りをしたい場合に適している。
  • 開放感
    バスケットタイプのような閉塞感がなく、開放的な感覚で使用できる。

デメリット:
  • 風に弱い
    強風下では、手繰ったラインがスパイクにかからず、
    外れてしまうことがある。
  • 保持
    バスケット タイプでは、手繰ったラインが
    すべてバスケット内に保持されるのに対して、
    このタイプでは手繰ったラインの一部が下に垂れ下がる。

    そのため、波のあるサーフやディープウェーディング時などでは、
    そのラインが水に接するため抵抗が増えて、飛距離が落ちたり、
    波によりラインが絡む危険性がある。
  • スパイクの耐久性
    スパイクの素材や形状によっては、
    使用頻度や負荷によって劣化・破損する可能性がある。

お勧めのプラットフォームタイプ

ラインマスター

¥17,600 ¥16,000

折り畳み式で、たいへん使いやすい
フライラインストレージです。

在庫あり (お取り寄せができます)

どちらを選ぶべきか?

どちらのタイプを選ぶかは、あなたの釣りのスタイルや環境によって異なります。

  • 安定性を重視するなら
    風の強い場所や、移動の少ない状況での釣りが多い場合は、
    ライン保持力の高いバスケットタイプがおすすめです。

特に、サーフでの釣りや、風の強い状況下での釣りではバスケットタイプが有効です。

  • 軽量性・コンパクトさを重視するなら
    遠征などといった、できるだけ荷物を減らしたい遠征や、
    足元が不安定で身軽に動きたいなどといった場合には、
    プラットフォームタイプが適しています。

ラインバスケットの使い方

ラインバスケットの使い方は簡単です。

  1. ラインバスケットを付属のウェストベルトを使い、
    腰の適切な位置に装着します。
    この位置はお好みの位置でよいのですが、
    身体の中心よりもラインハンド側にやや傾けて、
    低い位置に装着するのが使いやすいと思います。
  2. キャスト後、リトリーブする際に、ラインをバスケットの中や、
    プラットフォームの上に乗るように置きます。
    この時、一か所にまとめておくよりも、少しばらけるように
    位置をずらしながら手繰ると、キャストした時に絡みにくくなります。

まとめ

ラインバスケット、ストリッピングエイドは
フライフィッシングの快適性を大きく向上させる便利なアイテムです。

特に、風が強い日や、足元に障害物が多い、
ライントラブルが起きやすい状況下ではその効果を実感できることでしょう。

ご自身の釣りのスタイルや環境に合わせて、
最適なラインバスケットを選んで、
より快適なフライフィッシングライフを楽しんでください。


このまとめ記事が、あなたのラインバスケット選びの参考になれば幸いです。