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【クロダイ】サイトっフィッシング用のリーダーについて考えてみた


クロダイのサイトフィッシングが難しいのは、
対象魚とフライとの距離のズレにあるのでは?

クロダイのサイトフィッシングをしていると、
このような状況にめぐり合わせたことはないでしょうか?


自分の周りで無数のクロダイが、テーリングをしながら
一心不乱に何か水底の物を貪り食っている状態に遭遇。

「これはいただき!」と、
キャストするも、魚はフライに反応するそぶりも見せない。

「あれ??」と思い、2度、3度キャストとリトリーブを繰り返すも
ことごとく無視される。

しまいには魚の頭をフライで叩いて追い散らして終了( ;∀;)…

そしてつぶやく一言…
「クロダイのサイトフィッシングは難しい…」

ぼくもこのような経験は1度や2度ではありません。
いや、むしろそんなことばかりと言っても過言ではありません。

そりゃーいろいろやっているうちには、
時々は機嫌のよい魚がフライを咥えてくれることはあります。

でも、「してやったり!」と思える釣れ方は数えるほど。

ほとんどは偶然と言っても良いようなもので、
納得とは程遠いものでした。

そんなことを繰り返すうちに、こんな考えに至りました。

「もしかしたら、
自分が思っているのと実際のフライの位置にズレがあるんじゃないか?
ということです。

クロダイの視界は結構狭い

水深がくるぶしから、せいぜい膝下という
ごく浅い水深でテーリングしているクロダイは、
水底の極狭い範囲しか見ていない、
いや、見えていないのではないかと思います。

その狭い視界内にフライが入らないと、
クロダイはフライの存在に気付いてもくれません。

無理に視界に入れようと、
フライを魚の近くにキャストしすぎてしまうと、
ダッシュで逃げてしまいます。

首尾よくクロダイを驚かすことなく、
狭い視界内にフライが入ったとしても、
リーダーやティペットが体に触るなどして、
スプークさせてしまうこともあります。

この釣りの最大難しさは、この魚とフライ、リーダーの距離感、
位置関係の把握ということなのではないかと思います。

これまでのぼくは、
そのフライとリーダーの位置や状態の把握が
もう一つ不正確だったようです。

ハイ・ビジビリティ・リーダーの可能性

そこで思いついたことの1つがこれ、
リーダーを視認性の高いものにするということです。

そうすることで、
フォルスキャスト中フライの位置を
目視することができるため、
正確なプレゼンテーションが可能となります。

このような、ぼくと同じような考え方をする人は
他にも結構いらっしゃるようで、
市販のリーダーでこのようなものが発売されました。

根掛りの多いポイントでのリーダー

もう1つ、最近ぼくが抱えていた問題がありました。

今シーズン、
ぼくはとあるクロダイのポイントを見つけ、
そこに通っています。

そこは、
いわゆる”おかっぱり”のポイントで、
時合いは短いのですが、
家から近いこともあり、
良い潮時にちょっとした時間ができたら、
”ふらっと”出かけています。

そこは、底に牡蠣殻が多くあり、
それにより多くの微生物が集まり、
それを餌にエビやカニなども多く生息します。

そしてそれを捕食するために多くのクロダイが集まる、
なかなかに良い釣り場なのです。

ただこの牡蠣殻、
そんな良い釣り場を形成してくれるのは良いのですが、
同時に釣りをする上では結構な結構厄介な存在でもあります。

ねがかりがひどいのです(´;ω;`)。

フライはねがかりを避けるために、
ウィードガードを付けるのは当然なのですが、
この手のフライには”定番”ともいえる
ダンベルアイもこれが牡蠣殻の間に挟まり、
ねがかりの基となるのでこれを付けず、
フライ自身も極力軽くしました。

それにより、
いくらか根掛かりを回避できるようになったものの、
それでもフライの消耗は相当に激く、
イライラさせられていました。

フライを手に持った状態で、
リーダーとラインの先端を水につけておき、
魚を探しているだけでも、
リーダーが引っかかってしまうのです。

そのようなことを何度か繰り返すうちに、
ある思いに至りました。

「これは、リーダーが水底を引きずってしまうからじゃないか?
フローティングのリーダーを試してみよう!」

ぼくは早速水に浮き、同時に視認性も高い材料を手配し、
ハンドタイドでリーダーを作って試してみました。

フローティング・ハイビズリーダーの効果

試作したリーダは期待以上の使いやすさでした!

このリーダーの視認性の高さは、
これまでよりもはるかに高い精度のプレゼンテーションを
可能にしてくれました。

これまでのリーダーでは、
フォルスキャスト中のフライの位置を確認することが難しく、
どうしてもプレゼンテーションの精度に難がありました。

通常、フライを正確にプレゼンテーションするには、
水面近くでリーダーをターンさせて、
その位置を確認する、ホバーリングという
テクニックが有効なのですが、
重量のあるフライを使ってこれをしようとすると、
ティック、つまりフライで水面を叩いてしまうリスクが高くなります。

上空からの敵に襲われる危険を冒して、
浅場に来ているクロダイは上からの刺激に対して
たいへんナーバスになっています。

そんな魚の近くでフライが強く水面を叩いたら…。
結果は容易に想像できます。

だからどうしても、水面よりも離れた位置で、
出来れば魚に対して横方向にも離れた位置での
フォルスキャストで距離を測り、
正確でしかもソフトなプレゼンテーションが要求されます。

視認性の高いリーダーでこれを行うと、
それまでよりもはるかに容易に、
より高い精度で行うことができたのです。

そして、プレゼンテーション後の
フライの位置とーダーの状態の把握も、
はるかに正確に行うことができました。

また、このリーダーのねがかり回避能力も
期待どおりでした。

これまでの根掛かりの多くは、
沈んでいるリーダーが障害物の上に乗ったり、間に入ったりして、
その状態でリトリーブを続けることにより起きていました。

フローティングのリーダだと、障害物よりも上を漂っている状態なので、
根掛かりしにくいのです。

上図の、ピンクのラインがナイロンやフロロなどのリーダー、グリンのラインがフローティングリーダー。

しかも、起ころうとしているトラブルを事前に察知できるので、
それが起こる前にそれを回避できます。

例えば、自分とフライとの間に、明らかに根掛かりしそうな沈み石が見えており、
それ以上リトリーブを続けたら当然根掛かりしてしまいます。

それを避けるために、早めにピックアップしようとしても、
リーダーが沈んでいると、根掛かりしてしまいますが、
リーダー浮いていると回避できます。

また、このリーダーはフローティングと言っても、
完全に浮いているのではなく、
水面からその直下を漂っている状態になります。

完全に浮いていると、風に吹き流されてしまいますが、
少しだけ沈んでいるので、風にも影響されにくくなっています。

このリーダーを販売します。

今回作ったリーダー、なかなかに良いので
販売させていただこうと思います。

太さはとりあえず、
クロダイのサイトフィッシングでの
使用を想定して0x。

長さは12ftと15ftの2種類です。

価格は¥550(税込)と、リーダーとしては
少しだけ高めかもしれませんが、
ハンドタイドのリーダーとしては、
かなりリーズナブルなはずです。
(ぼくの手間賃だとお考えいただけたら、幸いです( ´艸`))

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