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ロッドティップ修理


フライロッド、ティップの極先端部分が折れたので修理をというご依頼がありました。

これまでは折れたロッドのパーツを接続する時、通常折れた部分の外側からそれを被せるように太めのブランクを挿入して接続していました。

その方法は、接続部分の強度に優れており、バットなど太い部分には良いのですが、ティップ等繊細な部分では上の写真のように太さが目立ってしまい、見た目にも違和感が大きく、ロッドの曲がりにも大きく影響してしまいます。

そこで、今回はやり方を少し変えてみました。

写真ぼけてしまいすいませんm(__)m。

折れた部分の内部にそれに合うように加工したソリッドのグラファイト棒を挿入。ティップ側もピタリと収まるように削り出し挿入して接着しました。

このような感じになりました。

これだけでは強度的に問題があるので、グラファイト繊維を巻き補強、その後表面を研磨して均し、バーニッシュで仕上げました。

このようになりました。

見た目にかなりすっきりしたものになりました。

また曲りもよりスムーズになりました。(出荷前に写真を撮るのを忘れてしまいました…(-_-;))

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グリップ部分が折れたロッドの修理


転倒した際その上に乗ってしまい、グリップ部分から折れたロッドの修理です。

今回の修理は、これまでのグリップやリールシートはできるだけそのまま残すことにしました。

そこで、この折れた部分のコルクを1つだけ外し、ブランクの接続は別の短いブランクを差し込み、同時にコルクを外した部分に新たなコルクを差し込み接着しました。

これは折れた部分にそれに合う径のブランクをプラグとして挿入したところ
バット側にもこのプラグがちょうど入るように加工して挿入するとこの様になります。
ブランクとコルクを接着した状態

この状態からコルクを整形していきます。新たに接着したコルクと、それまでのグリップとの見た目の違和感をなくすために旧来のグリップも少しだけ削り、新しい地の色を出しました。それと同時にピット(コルクにある穴の部分)を埋める加工もしておきました。

これでほぼ新品のようなグリップになりました。

この他、様々なロッドの加工や組み立て等行っております。

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    フライロッド3ピース、スピゴットフェルール折れ


    3ピースのフライロッド、#2セクションのスピゴットフェルールのオス部分が根元から折れ、#1セクションの内部に残った例です。

    #1セクション内部に残された、折れたフェルールは運よくすんなり抜くことができました。おそらく使用中にフェルールの接続部が緩んで折れたのだと思います。フェルールが折れるのは、このように使用中にフェルールが緩んでいることに気が付かず使い続けることが原因になることが多いようです。

    問題は#2セクションの折れた雄部分の処理です。この部分は本体のブランクにフェルールが接着されているため、容易には抜けません。そこで、本体のブランクを傷つけないよう慎重にドリルで掘り進めることにしました。ドリルは細いものから始め、少しづつ太いものに付け替え行いました。

    首尾よくブランク内部に残されたフェルールを取り除くことができたので、代わりのフェルールになるパーツを接着。念のため外側からカーボン繊維を巻いて補強後、スレッドを巻きバーニッシュで仕上げました。

    見た目にも違和感なく、強度的にも安心できる状態に仕上がりました。