あまり一般的にはなじみがないことのようですが…
たくさんのクロダイが
驚くほどの浅瀬、
多くはひざより浅い水深、
くるぶし程度などということも良くあります。
そんなところで、
時にしっぽや背びれを見せながら、
無我夢中でエサをとる光景が
よく見られるということは、
ソルト・ウォーター・フライフィッシャーなら
もう”常識”とも言えることです。
それも、1匹2匹などというのではなく、
時に何十、何百という数が
大挙しておしよせ、
あたりいちめんクロダイだらけ…
なんてことも稀じゃありません。
そんな浅瀬が目の前に見えているのに、
手前に航路などの深場があり、
どうしても渡れない。
そんな場所は。あちらこちらに
けっこうあります。
いや、むしろ岸から簡単にアクセスできる場所よりも、
そんな場所のほうが多いものです。
そして、岸からつながっている浅瀬は
釣り人以外にも、
水辺で遊ぶ人たちも多く訪れ、
どうしても人的な影響が大きく、
魚が寄ってこなかったり、
きても、ナーバスになっていることも多いのですが、
岸から少し離れた浅瀬は
そんな影響も少なく、
釣りもしやすいものです。
そんな、目前の浅瀬に渡るのに、
何かよい方法ないものかと、
つねづね思っていました。
釣り用にはインフレータブルのタイプが何といってもお勧め!
カヌーを使うことも考えたのですが、
釣り場への運搬もたいへんそうだし、
ふだんの置き場にも困りそう。
折りたためる
ファールド・ボートでも
なかなか組み立てや
あとかたずけに骨が折れそうだし…
そこで思いついたのが
SUPを使うことでした。
それも、
空気で膨らます、
インフレータブルのタイプです。
SUPとは、
Stand Up Paddle boardの略で、
サーフボードのような板の上に立って
パドルで漕ぐ、
ハワイ発祥のスポーツです。
そんなことは知ってるって?
そうでしょうが、
ご存じない方のために、
念のため、
蛇足ながら説明してみました。( ´艸`)
このSUPにはサーフボードのように
フォーム材などをベースに使用した
ハード・タイプと、
ゴムボートのように空気で膨らます
インフレータブルのタイプがあるのですが、
釣りで使う、
特にボクのように、
チョット先の浅瀬に渡ることだけを
目的とした場合、
断然持ち運びに便利で、
普段の置き場所にも困らない
インフレータブルのタイプが良いと思います。
また、インフレータブルのタイプのほうが、
ハード・タイプよりも浮力が高いのも
釣りで使うには適しているといえるでしょう。
じっさい、
この、インフレータブルSUPを
釣りに使っている方は結構いるようで、
中にはサーフィンをするような
サーフから沖に漕ぎ出して
アオモノを釣られている猛者もいるようです。
そんな”ハード・コア”な使い方
にも憧れてしまいますが…
SUP初心者のボクは
遭難しても何なので、
とりあえずは
浅瀬への移動手段として使うに
とどめておきたいと思います。( ´艸`)
…ともあれ、
クロダイのサイトフィッシングにおける、
SUPの
”無限の”可能性に取りつかれるように…
…買ってしまいました(‘◇’)ゞ。
釣りに向いたSUPをいくつか選んでみた
釣りに使うという視点で
前回の記事内でも
2つほどピックアップしましたので
ご参考にしてください。
*写真をクリックしていただければ
詳細を見ていただくことが
できます。
ほかにもいろいろあり、
迷ってしまうところですが、
最終的に
僕が選んだのはこちら
Freein Sup
取り外し可能な
カヤックシートが付属していたので、
便利かな?
と思って、
これにしましたが、
実際に使ってみると、
今のところ、
無くても良かったかも?
この位置にクーラーを固定して、
必要なら、
その上に座れば良いし…。
なにぶん、
SUPを使うのは初めてなので、
これが良いのかどうか、
よくわかりませんが、
今のところ、特に不満はありません。
特にDリングが多めについているのは、
いろいろなものを
括りつけてられ、便利です。
DOD(ディーオーディー) スタンドアップパドルボードロング 【2人乗SUP】
これなんかも気になりました。
2人乗りだということで、
幅が少し広め。
より安定しているのではないかと思います。
その他の装備
SUP本体のほかに
必要なものや、
あると便利だと思うものを
いくつか挙げておきます。
オール
当たり前のことですが、
本体のほかに、
漕ぐためのオールは
無くてはならないものの一つです。
ご紹介したSUPには
セットになっているので、
新たにそろえる必要なありませんが、
もしなければ、
用意する必要がありますので、
いくつかご紹介しておきます。
オールの素材としては
アルミ、グラスファイバー、グラファイトファイバー
が主に使われていますが、
アルミが最も安価で、グラスファイバー、グラファイトファイバーと
つづきます。
グラファイト製のオールは
価格は少し高めですが、
軽く、さびないのが魅力です。
グラスファイバー製は、
価格、重量とも
中間的なものとなっています
アルミ製パドル
グラスファイバー製パドル
グラファイト製パドル
リーシュコード
SUP本体と自分の体を結び付けておく
コードです。
もしも、落水したときなどに
ボードが離れてしまわないように
するため、
これも必須アイテムです。
これも、ご紹介したものには
セットになってるものが多いので、
新たに買いそろえる必要は
ないでしょうが、
念のためご紹介しておきます。
これにはストレートのものと、
コイル状のものがありますが、
コイル状のものは、
コンパクトにまとまり、
必要以上に垂れ下がることが
ありませんが、
ボードが離れた後、
スプリングのように
伸び縮みするため、
いきよいよく
跳ね返ってくることがあるので、
注意が必要です。
また、フライラインに絡みやすい
という欠点もありますので、
そのあたりを考慮して選ばれるとよいでしょう。
ストレートタイプ
コイルタイプ
パドル・リーシュ
万が一、
パドルが流されてしまうと、
困ったことになるので、
パドルとボードも、
このようなコードでつないでおくと安心です。
このコードはいくつか持っておき、
流されては困るものは
片端から
つないでおくとよいでしょう。
浮力体
SUPには落水のリスクはつきものです。
ですから、危険回避のために、
ライフジャケットやそのた、
何らかの浮力体は必ず着用してください。
RESTUBE
かさばらず、
動きを邪魔しないため、
SUPをはじめ、
いろいろなマリンスポーツで
定番ともいえる浮力体です。
*注意
これはいわゆるライフジャケットではありません。
また、遊泳補助具でもありません。
泳げる、10歳以上の方対象の商品です。
夏場は多少暑かったり、
動きを邪魔する欠点はありますが、
より安全性を考慮すると
本格的なライフジャケットがお勧めです。
下の写真は
最も一般的なタイプの
ライフジャケット
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 救命胴衣 ライフジャケット 国土交通省型式承認 桜マーク タイプD Mサイズ ネイビー×ホワイト HULA US-3002
こちらは自動膨張式の
ライフジャケットで、
首から下げるタイプですが、
腰に巻くタイプもあります。
アンカー
アンカーなどもあると便利ですね。
このような小型の折り畳み
アンカーも良いのでしょうが、
ネガカリするとたいへんだし…
それよりも、
下のようなパラシュートアンカーが役に立ちます。
インフレータブルのSUPは
たいへん浮力が高く、
そうとうな浅瀬でも、
海底にさわることなく、
引いてくることができます。
浅瀬を歩いて魚を探すときには
ボートだと、
一旦アンカリングしてから、
そこにおいて釣りをすることになりますが、
SUPだと、
そこにおいておくこともできますが、
ボードを引きながら、
ボードとともに移動することもできます。
それだと、
そこからすぐに乗って
ポイント移動することができ、
大変効率的です。
また、ボードの上に立つと
目線が高くなり、
魚を探すのにも役立ちます。
ボードの上に立ち、
ゆっくりと漕ぎながら
魚を探し、
見つけたらすぐに下り、
場合によっては、
そのままボードの上から
キャスト良いのです。
しかし、
ボードに乗って魚を探す場合、
風があると、
それに流されて、
必要以上にスピードが速くなってしまいます。
そんな時に
これを使うと、
ほどよい抵抗になり、
スピードをおさえてくれます。
また、これを使うと
ボードの姿勢が安定するので、
ボードの上から
キャストする場合などにも
たいへん重宝します。
電動ポンプ
通常、
手押しのポンプは付属しているので、
それを使って
簡単に空気を入れられますが、
夏の暑い盛りなどでは
結構汗をかきます(‘◇’)ゞ
なので、このような電動ポンプがあると
便利ですね。
日焼け止めクリーム
SUPに限らず、水辺のスポーツでは日焼けがつきもの。
しっかしとした対策が必要です。
さもないと、日焼けが痛いということだけでなく、
皮膚がんのリスクも高まってしまいます。
サプリメント
SUPに乗るということは、
見た目以上に運動量があります。
パドルで漕ぐ動作もそうですが、
揺れるボードの上でバランスを取り続けているので、
体幹を整えるためにインナーマッスルも結構働いているようで、
翌日以降はけっこう筋肉痛だったりします。
そんな時に役に立つサプリがありました!
カツオが持つカツオエキスを使用したもので、
その名も【カツサプ】。
カツオといえば、その持久力と筋力は釣り師ならば
ご承知の通り。
多くのアスリートにも使用されており、
筋疲労の軽減だけでなく、
パフォーマンスの向上も確認されています。
あらゆる運動に効果が実証されている
運動補助食品です。
欠点と注意すべき点
インフレターブルSUPを
釣りに使用する場合の欠点と
注意点をまとめてみました。
1.ボートほどには安定していない
SUPはその上に立って漕げるように
デザインされているので、
それなりに安定はしています。
でも、
やはりボートほどには安定していません。
私も最初にのったとき、
すぐに立とうとしたのですが、
上にのると
フィンがそこに触るほど浅かったためもあり、
グラグラと揺れ、
ひっくり返りそうになりました(;’∀’)
慌てて座り、
それからその日
しばらくは立つことはあきらめて
座って漕いでいました( ´艸`)。
とてもこの上に立って、
しかもそれを漕ぐなんてことは
できる気がしませんでした。
…しばらくして、
慣れてきたら、
立って漕げるようにはなりましたが…( ´艸`)
風が強くなってきたり、
潮流がフクザツで
バランスがとりずらい状況になったら
ためらわず、姿勢を低くしてください。
安定して、しかも
漕ぐ力も強い方法は
膝で立って漕ぐことです。
そして、
落水のリスクは常にあることは
頭に入れておいてください。
濡れても構わないカッコウで、
ライフジャケットなどの
フローティングディバイスは
必ず着用してください。
2.キズに注意
あたりまえのことですが、
インフレータブルSUPは、
PVCのシェルでできた本体の中に
空気を入れて浮かぶように作られた、
浮袋のようなものです。
浮袋よりは
ずっと剛性が高く作られてはいますが…。
ともかく、そのシェルにキズがついて
空気がもれたら
致命的です。
くれぐれもフックや
カキがら、ガラス片やそのた、
そういったものでキズがつかないよう、
気を付けてください。
フックが刺さった程度の
小さなキズなら
すぐに内部の空気が抜けきって
浮いていられない
という状態にはならず、
しばらくは浮いていられるので、
キズが付いたとわかったら
すぐに帰還してください。
3.風や波、潮流の影響を受けやすい
インフレータブルSUPは
たいへん軽く、
そのため浮力が高いため、
ひざ下ほどの
ひじょうに浅い場所でも進んでいけます。
そして、
無風、あるいはそれに近い状況では
軽く漕いだだけでも進んでくれます。
しかし、
それだけに
風に流されやすく、
気を付けないと、
どんどん流されてしまい、
戻ってこられない
なんてことも
おこりえます。
また、波や潮流の影響も受けやすく、
速い流れに乗ってしまい、
帰還できないほど
遠くに流されてしまわないように、
また、流れがフクザツに
絡み合っているような場所では、
不安定にもなりやすいものです。
天気予報や、
状況の変化には
常に気を付け、
少しでも不安な要素があれば、
ただちに帰還、
あるいは中止するようにしましょう。
このように
SUPは使い方を間違わなければ
クロダイのサイトフィッシングにも
たいへん有用で便利、
そして楽しいツールですが、
危険も伴います。
先ずは各地で行われている
スクールなどに参加して、
基本的な操作や注意点などを
身に着けてから
はじめることを
強くお勧めします。
まとめ
ここまでのことを
かんたんに
まとめてみます。
岸からアクセスできない
浅瀬でのクロダイ・サイトフィッシングには
インフレータブルSUPがお勧めです。
そのわけは、
1.持ち運び、エントリーが手軽
インフレータブルSUPは
たいへんコンパクトに収納できます。
ですから、
簡単に車に収納でき、
持ち運びが楽にできます。
また、保管にも
大きな場所を必要としません。
そして、10㎏にも満たないほど
軽いため、
一人でも簡単に持ち上げられ、
エントリーする場所も
ひかく的選びません。
本格的なボートでしたら、
それなりのスロープが必要になりますし、
カヤックなどの軽いものでも、
チョットしたギャップなどがあったら
なかなかにたいへんです。
2.ひじょうに浅い場所でも入っていける
インフレータブルSUPはひざ下ほどの
水深があれば、乗ったままでも
入っていけます。
下りればさらに浅くても大丈夫。
底にあるフィンを取ってしまえば
―――多くの場合このフィンは簡単に取り外しできます―――
くるぶしほどの水深でも大丈夫です。
ただし、乗って進むときには
このフィンはまた取り付けてください。
このフィンがなければ
ボードは漕いでも前に進んでくれません。
(筆者体験済み( ´艸`))
3.魚を発見しやすい
ボードの上に立つと
目線が高くなるため、
底の状態がたいへん見やすくなります。
したがって、
魚の発見もしやすく、
短時間で
効率よく
浅瀬の魚を発見したいときにも
役立ってくれます。
4.落水のリスクは常にある
SUPは、カンタンに言ってしまえば、
薄く細長い板の上に
乗るというスポーツです。
ですから、
ボートなどに比べると
不安定なものです。
落水のリスクは
常にあることを忘れないでください。
濡れても構わない服装で
フローティングディバイスの
着用を忘れないで。
5.SUPをキズつけないように
インフレータブルSUPは
キズにはたいへん弱いものです。
一旦キズが付くと
そこから空気が漏れだし、
浮力が低下します。
釣り針で空いた穴程度では
すぐには
浮いていられないほどには
ならないので、
キズに気が付いたら
ただちに帰還してください。
6.風や潮流の変化には気を付けて
インフレータブルSUPは
たいへん軽くできているため、
風や潮流に影響されやすいものです。
天気予報や状況の変化には
常に気を配り、
少しでも危険を感じたら
ただちに帰還するようにしてください。
7.スクールなどに参加
先ずは安全が第一です。
近くで開催されるSUPのスクールなどに参加して、
基本的な操作や
注意点などを
しっかり身に着けられることをお勧めします。
インフレータブルSUPを
クロダイのサイトフィッシングに使うということについて、
思いつくままに書いてみました。
…とはいっても
私もSUPは
超初心者。
なので、
その道のエキスパートの方たちからみたら、
トンチンカンなことを
書いているかもしれません。
もし何かご意見などありましたら、
ぜひお知らせください。
今後また、気が付いたことなどがあったら
随時書いていこうと思います。
その他、クロダイサイトフィッシングにお勧めのアイテム
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