高まるスペイタックルのトラウト化の波
2000年代初頭ごろから世界中で起こったブームも一段落、
2020年現在、スペイキャストおよびスペイフィッシングは、
いまや円熟期といえるフェーズを迎えています。
それに伴い、
当初、サーモンやスチールヘッドといった
大型の遡上魚をそのメインターゲットとして広まっていった
この投法、釣法ですが、
さらにそのすそ野を広げ、
より人口が多いトラウトフィッシングに
応用する傾向が高まっています。
メーカー各社は
それに合わせた、より柔らかく短めのロッドや
ウェイトの軽いラインの開発が活発化し、
スペイキャストのトラウト化への波は確実に高まってきており、
その愛好者もこの数年間で急速に増加しています。
トラウト用スペイタックルは日本の釣り場に最適!
トラウトをターゲットとしたスペイ、
いわゆるトラウトスペイは
日本のフィールドにもたいへんマッチしています。
いや、日本の釣り場にこそ最適のものだといえます。
元来、日本ではサケなどの
大型遡上魚を釣ることができるフィールドは
ほとんどなく、
多くの場所で少々オーバータックルともいえる
これまでのスペイタックルを
トラウトフィッシングに流用してきた
というのが現状でしょう。
それが、トラウトスペイという概念の登場と
それに合わせたタックルやテクニックの開発により、
より無理がなく、効果的な
スペイフィッシングを楽しむことができるのです。
バリスティックでもトラウト用スペイラインが初登場!
アメリカ製のライン・ブランドとして、
日本でもたいへん人気の高い
バリスティックからも
いよいよトラウト用のスペイラインが発売されます。
それに先立ち、
バリスティックの日本代理店であるリフトさんから
その新開発のラインのテストサンプルを
お借りすることができたので、
それを先日試してみました。
スペック
今回発売される予定のラインは3サイズ。
ヘッドウェイトがそれぞれ
250,300,350グレインで
ヘッド長は約12メートルほどのものです。
指定ラインウェイトは250グレインが#6/7
300グレインは#7/8、
350グレインは#8/9となります。
送られてきたラインのカラーは
ライトブルーのヘッドと
イエローのランニングラインですが、
実際に発売されるものは
ヘッドがイエローで、
ランニングラインはシャートルーズになるそうです。
インプレッション
今回送られてきたラインは、
250と300グレインの2サイズ。
これをそれぞれ#6と#7、
9ftのシングルハンドロッドにセットして試してみました。
キャストすることが楽しいライン
9ftのロッドにこのラインを合わせると
ヘッド長はロッドの約4.5倍となり、
ミディアム~ロングベリーのはんちゅうに入ります。
そんな長めのラインながら、
たいへん整った、安定したループを
キャストすることができ、
キャストすることが楽しいラインだといえます。
今回は9ftのシングルハンドロッドで試しましたが、
11ft~12ft程度のスイッチロッドや
トラウトスペイロッドなどに合わせたら
さらに容易にキャストすることができ、
快適な釣りが楽しめると思います。
シングルハンド・スペイキャストのスキルアップにも
9ftのシングルハンドロッドに合わせた場合の
ロッドの4.5倍程度というヘッド長は
シングルハンド・スペイキャストを
しっかりとスキルアップしたい
という方にもうってつけです。
長いラインを扱うためには
正確なロッドコントロールが必要です。
このラインはたいへんスムーズなテーパーデザインのため、
ロッドを正しくコントロールすれば、
素晴らしいループでキャストできることを
約束してくれます。
また、ラインを引き込んで
短いラインでのロールキャストや
その他、基本的なキャストでも
優れたバランスを保ちます。
発売時期等
このラインの発売は2020年10月の予定。
…なので、この記事が公開されたころには、
発売が開始されているかもしれません(;’∀’)。
価格は¥12,700(税別)の予定です。
(多少変更の可能性あり)
ウチでも取り扱います。
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その他お勧めのトラウト用スペイライン
トラウトスペイ用のラインで、その他の勧めも1つご紹介しておきます。
こちらは今回発売される、
トラディショナルなタイプの
バリスティックとは違い、
ボクが輸入しているネクストキャストがプロデュースする、
いわゆるスカジットラインのトラウト版です。
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