旧年中はお世話になりました。
今年も山へ河へ、そして海へ…これまで以上に活動を活発化していきたいと思います。
本年もよろしくお願い致します！
2024年、感謝を込めて -師走のごあいさつ-
2024年も残すところあとわずかとなりました。
この1年も多くのお客様にO-REXのロッドをはじめとするオリジナル商品や、
その他さまざまな用品をご愛用いただき、心より感謝申し上げます。
特に今年は、長年ご愛用いただいているロッドの修理や改造のご依頼を数多くいただきました。
お気に入りのロッドを大切に使い続けたいというお客様の思いに、
お応えできたらうれしく思っています。
また、インストラクターとしてもYouTubeチャンネルやnote、ブログその他SNSでの発信、
各地でのキャスティングレッスンを通じて、フライフィッシングの楽しさや技術を
お伝えするよう努めてまいりました。
特に嬉しかったのは、レッスンでご指導させていただいた方と
SNSグループを構築することなどにより、
継続したコンタクトが保たれ、
またお客様どうしのコミュニケーションが生まれ、
活発な活動に結びつけることができていることです。
このような双方向のコミュニケーションは、
皆さんのフライフィッシングへのモチベーション維持にも役立つとともに、
ぼくにとってもより良い商品開発やサービス向上につながる貴重な機会となっています。
来年も、O-REXの新製品の開発をふくめ、
より多くのアングラーの皆様のニーズにお応えできる製品をお届けできればと考えております。
また、修理・改造サービスについても、さらに充実させていく予定です。
フライフィッシング・インストラクターとしても、初心者の方から上級者の方まで、
それぞれのレベルに合わせた丁寧な指導を心がけてまいります。
この1年、様々な形でお世話になった皆様に重ねて御礼申し上げますとともに、
来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
また、今後の製品開発やサービスに関するご要望などもお寄せいただけたら幸いです。
どうぞ良いお年をお迎えください。
そして、来年もよろしくお願いいたします<(_ _)>。
6ピースロッドの修理
お客様との出会い
ある日、一人のお客様からロッド修理のご依頼のメールが入りました。
「大切に使っているものなので、何とか復活させてたい」とのことでした。
被害状況の確認
ロッドを拝見すると、グリーン系の美しい塗装が施された6ピースの高級カーボンロッド。
#1セクションが完全に紛失し、#2セクションも途中で折れて一部が無くなっていました。
でも、残りの#3〜#6セクションは素晴らしいコンディションで、このロッドへの愛着が感じられました。
修理プランの提案
#1セクションは完全にない状態で、もともとのアクションを把握することができないので、
どの程度までそれを再現できるのか、不確定要素も多いのですが、可能な限りそれを実現するべく、
いろいろ検討して、以下のような修理方法をとることにしました。
- .#1セクションは手持ちのブランクの中から、残っている♯2セクションと会う内径と
アクションのものを選び出し使用。 - .♯2セクションはこのっている部分はできるだけ使用し、欠損している部分を
やはり手持ちのブランクから切り出し、接続。
実際の修理作業
1.#1セクションの選び出し
- 手持ちのブランクの中から残っている♯2セクションに会うものを選び出し、
長さを調節してフェルール部分にカーボン繊維を巻き付け補強
2. #2セクションの修正作業
- 折損部分をクリーンカット
- 欠損部分を補う部分のブランクを切り出し接続
2. アクションの調整
- 新たに作った#1セクションと、修正後の♯2セクション、
それから#3以降の適合確認 - ガイド位置の設定
- 全体的なアクションバランスの確認
3. 仕上げ
- オリジナルのブランクカラーに近いカラーに塗装
- 新規ガイドのラッピングと塗装
エピローグ
出来上がったロッドはこのような仕上がりになりました。
新たに作った#1セクションと、♯2セクションの継ぎ足した部分ののカラーは
オリジナルのものとは少し違いますが、ある程度近づけられたのではないかと思います。
アクションも、本来のものは想像するしかありませんが、
違和感はない状態には仕上がったと思います。
まとめ
一見修理不可能に思える破損でも、諦めずに対処すれば、
また釣りのパートナーとして活躍してくれる可能性があります。
もちろん、完全な元通りの復元は難しいものの、新たな特性を持つロッドとして、
また違った楽しみ方ができるはずです。
あなたも大切に使っていたロッドが破損してしまい、
メーカーでの修理も不能などといったことがあれば、
あきらめてしまう前にまずはご相談ください。
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