吉村昭さんの小説

先日、テレビでドラマ『破獄』をやっていた。

実在した天才的脱獄犯をモデルにして書いた吉村昭氏の同名小説をドラマ化したもので、主演は緒形拳氏。

執拗なまでに脱獄を繰り返す主人公の脱獄犯の執念の鬼気迫る姿を主演の緒形拳さんの演技が凄い！また、もう一人の主演、看守役の津川雅彦氏の演技も秀逸でした！

この作品は1985年にNHKが作ったものですが、後に2017年テレビ東京でもこれはドラマ化されているようです。その時の主演は、看守がビートたけし、脱獄犯が山田孝之の両氏だったようです。こちらの方は、私は見たことがないのですが、ご興味のある方はご覧ください。

破獄しかし、ドラマももちろん良いのですが、原作を読まれることをお勧めします。

破獄（新潮文庫）実在した人物、実際に起きた事件をベースに臨場感にあふれた描写には思わず引き込まれてしまいます。

そして、吉村昭氏と言えば、私としては何といっても『羆嵐』！

大正時代、北海道で起きた日本史上最悪の熊の獣害と言われる三毛別羆事件を題材に書かれた小説です。

これは体重340㎏、体長2.7ｍの巨大な羆が起こした事件で、これを読むとこの事件の凄惨さを知るとともに、

「羆とはこれほどまでに賢く、恐ろしいものなのか…」と思い知らされます。

羆に遭遇する可能性も高い私たち釣り人には必読の書と言えるものです。

未だ読んでいない方…是非読まれることをお勧めします！

羆嵐（新潮文庫）

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